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2011.06.06 Monday

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2006.11.19 Sunday

3日目後編−ウルワトゥ寺院

今回のウルワトゥ寺院でのサンセット&ケチャダンスツアーは、日本から予約していったもの。日本円で一人3600円。拝観料込み。
ホテルのロビーに16時に迎えが来るということだったけど、ガイドさんが同じ名前の違うホテルに行ってしまったらしく、少し遅れてやってきた。
申し訳なさそうに謝るガイドさんは、「タケちゃん」と名乗った。
よくしゃべる気のよさそうな男性。バリ島から一度も出たことがないという。
「双子?」と聞かれて、私は気をよくし、妹は気分を害する。

ウブドからウルワトゥ寺院は結構遠い。50kmくらいだろうか。
道中、バリの車事情についてリサーチ。
バリでは17歳から免許を取得できるらしく、それに要する費用は4,000円くらい。私は免許をとるのに20万円くらいかかった、というと複雑な表情で頷いた。今思うと、ちょっと浅はかな発言だった。反省する。
そして、バリではバイクのノーヘルとか4人乗りはOKなのかと聞いたら、もちろん普通はダメなのだが、ヒンドゥー教の伝統装束を着ていればポリスは見逃してくれるのだそうだ。それは、ヒンドゥーの儀式やお祭りに行くところだと見なされるからだそう。ヒンドゥー教徒への遠慮か配慮か。逆にそれを悪用する人もいるけど、それは見ただけでは判断できないから、結局、伝統装束さえ着ていれば割りと何でもスルーになってしまうのだそうだ。
「今日は何してた?」と聞かれ、自転車でゴア・ガジャまで行った、と言ったら、「そんな人見たこと無い!」と驚かれた。「公害(排気ガス)ひどいし信号もなくて危ないからやめたほうがいい」とさえ。それはまさに今日、身をもって知ったことでした。
初めてで迷わなかったかと聞かれたので、「ガイドブックの地図があったけど、地図と違うことが多くて何度か迷った」と言うと、バリの店はほとんどがテナントで入れ替えが激しいから、ガイドブックの情報と合っていないことはとても多いのだそうだ。まあそれは仕方ないとしても、通りの名前や方向の表示とか、もう少しなんとかならないものだろうか。

彼の遅刻による引け目に乗じて、ツアーの帰りに、昨日お茶した「ムルニーズ・ワルン」で降ろしてほしい、そしてさらに、そのレストランには送迎サービスがあるらしいので、食事の後でホテルに送ってもらうように、レストランに交渉してほしい、と頼む。彼はジンバランでのバーベキューを薦めてくれたが、その場でレストランに電話して予約も入れてもらう。

ウルワトゥ寺院は、パドゥン半島の南西外れにある。寺院までの一本道は、周りには何も無い。ウルワトゥの意味は「岬」。断崖絶壁の上にあり、夕日の鑑賞スポットとしても有名らしい。その寺院の一角で、毎日夕刻にケチャダンスをやっている。
上演ギリギリに、到着。すでに観光客が大勢来ている。入り口で黄色い紐を渡され、腰に巻く。
アプローチを抜けると、崖の淵の向こうには、さえぎるもののない水平線と、空。夕日の始まる直前の時間。こんなところには来たことが無い。というロケーション。猿もいる。
寺院は崖の上の方にあるらしかったが、時間がなくて寺院は見られず、海と空を背に(日本だったら考えられない危険な場所で)写真撮影だけして、ダンスの会場へ。
地面と同じレベルでダンスをやり、観客はそれを円形に囲む階段状の客席に座る。タケちゃんが、夕日も見えてダンスも見える位置を確保してくれる。
はじまる前、白い服を来たおじいさんが、ステージに水を撒く。
どこからともなく「チャッチャッチャ」という声が聞こえ始め、老若さまざまな大勢の踊り手(謡い手?)が現れ、ケチャダンスが始まる。

始まり、止め、間、終わり。
どうやってタイミングを合わせているのかわからないけど、なぜか一糸の乱れも無い。
彼らの声は歌というよりは楽器。けれど音、音色というのとも違う。太鼓に近いかもしれない。手の動きは自然界の事象を表しているということだけど、その発声も、自然を表している。雨や風といった現象だけでなく、何と言うか、もう少し大きな括りで。
筋はわかりやすく、お姫様や王子や悪者、白い猿などが登場して物語を繰り広げるのだが(下ネタもあり)、どちらかというと背景である彼らの方ばかり見てしまう。
彼らは本当に年齢層が幅広く、大事なパートは中年以上の人がやっているようだった。そして特に若い人は、出番じゃないときはリラックスしてヒソヒソじゃべっていたり。
そういう様子を観察しているのも面白かった。

そして、ダンス以上に私は空の色から目を離せなかった。
雲ひとつ無い空が、壮大な夕日、それが沈もうとするのに合わせて、振り返ると背後からはっきりと濃い群青色が迫ってきて、オレンジ色と群青が真ん中で混じりあう。あんな色の空ははじめてだった。透明で濃い、有無を言わさぬ群青。ちょうど真上に、一番星。
世界はこうして夜になるのか、ということをはじめて見た。
それに見ほれている間、ケチャダンスは遠く遠く遠ざかっていった。

そして完全に夜になった頃、クライマックスのファイアーダンス。
燃え盛る炎の間を白い猿が飛び回り、火を蹴散らす。その猿に向かって、ケチャの長老が素手で(!)火を投げつけるのだ。

彼らは、一度割り当てられたケチャのパートは生涯変わらないらしい。
あのおじいさんは、来る日も来る日も、少年のころからずっと変わらずあのパートをやり続けているんだ。そして、きっといつか、あの猿に火を投げつける役を誰かに譲るんだ・・・と勝手に思った。
やはり、バリ舞踊も世襲制なのかなあとか。

上演が終わると踊り手と写真撮影サービスなどがあるらしかったけど、道が混むのがいやだったので、真っ先に寺院を出る。出口で待っていたタケちゃんに「早かったねー。お腹空いたの?」と笑われながら。
レストランに行く途中、昼間自転車で通った道を走る。「よくここを登ったなあ」と、後からでは信じられないほどだった。

「ムルニーズ・ワルン」では、今度は一番下の層の川べりの席に座る。周りの景色が見えないのが残念。この店は昼間に来たほうが、ロケーションは楽しめる。
お客は他には欧米からの夫婦2組だけ。
21時過ぎにやっとありつけたビンタン・ビールと、妹はノンアルコールのピニャコラーダ。
シュリンプカレー(ご飯を2人分用意してくれた)、サテ・リリ、ミー・クワ(汁ソバ)、アップルパイ。どれもマイルドで美味しい。カレーには、エビの他にジャガイモとバナナが入っていて、バナナが意外とOKだった。締めて約19万5千ルピア。昼間の食堂と比べると、相当にリッチだ。すごい勢いで食べて、お腹もいっぱい。
別の客を送りに行っていた車を10分ほど待って、ホテルに送ってもらう。

目一杯動き回った1日。
だけど明日は最後の日なので、早起きするよ。と、珍しく妹が張り切っている。相当にここが気に入って、去り難いみたいだった。

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2011.06.06 Monday

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